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◆中国産餃子事件から

 「安ければ何でも良い」信仰の日本人。それでも良いのでしょうか?
 過去の食品事故・事件の教訓はどこへ?
 日本の食の安全性を問います。
 

中国からの輸入食品、農薬混入食中毒事件について  

有限会社フジタ企画
  代表取締役・水産学博士 藤田 八束

平成20年1月30日に発生した、農薬混入の餃子を食べた人が食中毒にかかってしまったという事件が、連日テレビ、新聞で大きく報じられ、食品業界を中心として、消費者にも大きな恐怖と不安を与えています。この餃子は、中国河南省にある天洋食品という会社で加工・冷凍された製品で、日本に輸入され量販店を通して消費者の手に届いたということです。この事件は国家的テロ事件ではないかとも言われるほどに不可解な事件でもあります。この事件の真相が解明され、そして適切な対応策が出され、二度と同じ事件が起きないように、日中両国が協力し合っていくことが望まれるのでしょう。しかし、残念ながらその具体的な解決の糸口すら見えてきません。食品の多くを海外から輸入に頼り、生活している日本人。世界が必要とする食品を、大量に安く生産し、輸出する中国、どちらの国にとってもこの事件は好ましくないことははっきりしています。行政の対応が遅い、回収が遅い。急いで農薬の分析を実施すべきです。これまでになぜ分析を徹底して行わなかったのか、食品の専門家達がテレビに出演して一生懸命に批判をしていたが、こんなことではこの事件の解明、再発防止は決してできないのではないか、と懸念しています。このような危険な食品にいたるまでにいくつもの前兆があったはずです。それらの事実を加工側、販売側は詳細に記録の精査をしてみることが大切です。

一方、消費者に是非実行して欲しいことがあります。なぜ中国からこのように多量の食品が輸入されているのかという事実を良く知ることが大切です。日本は、日本人の食生活に必要な食料の約60%以上を輸入に頼っています。そして、その中でも中国からの輸入は群を抜いています。日本人の食生活はもはや中国からの輸入なしには考えられないという事実であります。

中国からの輸入がなぜこのように増えたのでしょうか。答えは簡単です。
同じものを激安で輸入し消費者に届けることが出来るからです。

ただ安いから
です。

この考え方に今回の問題の大きさがあると私は考えています。食べるものは私達人間の生命の源になっているものです。ただ生きるだけでなく、脳を使って行動をします。この全ての機能をこの食品から頂いています。その大切な命の源である食品が、ただ安いからという理由で輸入するのはあまりにも悲しすぎます。

では、なぜ安いのか考えて見ましょう。

遠い中国で作られた餃子は冷凍トラックで港に運ばれ、船に乗り、そして、港から更に消費地へと冷凍車で運ばれていきます。こうして遠い遠い中国から運ばれる餃子と、例えば北海道で作られた餃子を東京まで冷凍車で運び、量販店で販売し、消費者の手に渡った場合の価格を比較してみてください。中国からの餃子には輸入関税がかかります。誰が考えても計算しても北海道からの方が安いと考えるでしょう。

ところが中国からの方が安いというわけです。その理由を考えてみてください。

では現地での野菜、肉の原価を考えてみてください。ともに現地に原料があります。同じ地球の上で同じ太陽の光を浴びて野菜たちは育ちます。とすると、このコストも大差はないでしょう。餃子の加工をする機械は日本で開発されたものです。全て機械で製造されます。時間当りの生産数量も同じです。とすると機械化が進んだこの食品は、日本での方が生産効率がいいはずです。と考えていくとどうして日本の製品が高いのか理由が見当たりません。問題は人件費です。餃子一つにかかる人件費を計算します。ゴミみたいな価格になります。こうなると、もう「どうして?」ということになります。しかし、それでも良く考えてください。

餃子には大量の野菜、キャベツを使用します。農家の人は綺麗にできたキャベツを作らないとお金になりませんが、全てがそんなに綺麗なものばかり出来るはずがありません。では綺麗なキャベツが単位面積当たり、より沢山収穫できるようにするためにどうするか。それは肥料を与え、病気にならないように予防し、病気になったら治療し、汚いところははずして、そして、工場に持ち込むまでに鮮度が落ちて腐らないようにと・・いろいろ手段が打たれてきます。日本にはこうした生産設備の対応のインフラが充実していますから、農家での生産効率がよくなります。効率の悪さは不良野菜、規格外を作り出します。でも、一個のキャベツは綺麗でなくては売れませんが、切り刻んでしまったキャベツは餃子の原料になっても十分に使用可能かもしれません。つまり、捨てるところを出来るだけ少なくする。捨てていたものを利用する。こうして安い餃子が作られていないか心配です。

餃子が安い理由を良く知ることと、食をお願いしているということへの中国の人達へ感謝のないことが大問題だと考えています。

「問題が起きて・・・」評論家の先生が言っていました。「全製品の農薬の検査を実施して国民に安全かどうかを明らかにすべきだ。」と。何のために、誰だれのためにこんなことが必要なのかと思いました。今農薬の検査を全て実施したら1検体100万円単位の費用が必要です。分析しても10トンのなかから100グラムを分析してもたいした意味が無いと思います。問題の根源は生産者に消費者の心、思いが通じていないこと。生産者が喜んで食べてもらっているという感謝の気持ちがないことにあるのではないでしょうか。要するに中国からは安いから輸入しているだけだからです。

 餃子は本来家庭料理です。家族で作ったものです。しかし、時代が変り、外で働くお母さんが増え、料理の時間が短くなり、そしてこうした食品はお惣菜として大量生産されるようなりました。この経緯を考えるとお母さんの代わりをしていただいているのが食品工場の皆さんであり、そこに必要な原材料を届けてくれている農家の人たちだと思います。信頼できる関係が有ればそれを疑い、分析する必要もありません。そんなことにかけるお金があるのなら、産地へもつとお金を返して生産者、加工会社で働く人たちに還元していくことが食の安全の本当の対策になると考えます。

解決の方法とてして、そして再発防止として私は次のように考えています。

まず、この餃子の原価計算をさせます。

★加工工場

★輸出業者

★輸入税、その他

★輸入業

★取り扱い業者

★量販店

店舗での価格。この各段階での価格が、どの様になっているのかを明確にします。そして、最終的に餃子の原料価格を明確にします。何故その価格で原料として購入できるのかを中心に原価を、利益の取り方を明確にします。そのことにより餃子の仕組みが分かると思います。なぜ、このような禁止農薬がその餃子に入ったかが。

危険な化学物質を使用しなくても、安全な農薬が使えるような状況を、環境を整えるだけの利益の還元が必要ではないかと考えています。そんな関係が出来、本来の正常な販売価格に繋がることを私は願っています。安いものを買うことで、関係する人が不幸になるのでは困ります。逆に幸福にならないとおかしいと思います。そのおかしさの中に色んな不手際が発生すると思います。作る心、いただく感謝・・・正当な利益の配分が絶対に必要だと思います。この解決なくして食品の安全性は確保できないと思います。子孫の繁栄に食糧は最も大切な源であるからです。

根本的な再発防止は、食品づくりをお願いしている人に安全な食品を作れる環境を整えるだけの利益が還元されることにあります。そして、加工側は誰に食べてもらいたいのかが加工するに当たり明確にできるようにすることだと思います。つまりお互いに感謝できる関係だと思います。中国からの餃子が高くなったら、すぐに他の国に変えますか?そんな人とは付き合いたくないでしょう。信頼関係の構築は正当な価格での中国からの購入にあります。日本での販売価格ではないことも付け加えておきます。

平成20年2月6日水産学博士 藤田八束

 

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