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北海道大学水産学研究科で学生さんにむけた講演会内容です。食品の偽装事件、輸入食品などに関する問題発生の背景と今後の対応策について。道内のメーカーが関係する食品事件が続発。なぜこのような問題がおきるのでしょうか?
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◆北海道大学水産学研究科の学生さんに講演会をしました(平成19年7月12日) 

       〜食品の安全性をどのようにして確保していくか〜

  
偽装事件、輸入食品などに関する問題発生の背景と今後の対応策について
   

              

【講演の要旨】

日本の食料事情は豊かで、飽食のように見えますが、世界的規模で見ると食糧不足は深刻な問題となってきています。地球の温暖化現象もその生物環境に大きく影響し始め、一方ではエネルギー問題から、バイオエタノールへの食品原料の転換などが凄まじい勢いで進んでいます。このような状況下で、国民は健康と繁栄を願い日々生活を送っています。原材料を効率よく利用するには加工・流通技術が必要となります。加工技術はさまざまな技術を生み出し、世界のどこへでも産地から消費地へと流通可能な技術が確立し、世界のあらゆる国から必要なものを手に入れ、調理できる世の中になりました。しかし、このように加工、流通技術か進むに連れて、一方で食品に関係した諸問題が多く発生し、世界的規模で問題になろうとしています。特に安全性の確保は深刻な問題です。食は健全で豊かに繁栄できるための基本でもあります。これらの諸問題点と対応方法につきまして、進められている事例をまじえてご紹介しました。この豊かな日本でなぜ偽装事件、賞味期限切れの製品が原料として使用され、品質・衛生等の問題が発生するのでしょうか。食品業界がおかれている状況などについてもご紹介しました。

 

【食の安全性の問題は今始まったわけではない】

日本の近海に魚が少なくなりました。乱獲が原因とも言われてきました。そして、魚が取れなくなり、そこに追い討ちをかけるようにデフレ、つまり魚価の低迷です。生産者は仕方なく海から離れることになりました。船を手放しました。漁師がいなくなっていったのです。そして今日、漁業資源は帰ってきました。ところがそこには漁師がいません。船がありません。私達は、食糧の継続的な生産性を考えなければなりません。それには正しい価格とはいくらなのか。継続的な生産には適切なコストがかかり、それを適切に判断していくのは流通ではなく消費者でなければならないと私は考えています。生産者を理解することは非常に大切であり、その結果は健康な日々をすごせることにも繋がっていると思います。日本はカロリーベースで食糧の約60%以上を輸入しているといいます。農産物の多くを中国などから輸入しています。この農産物の生産には多くの肥料、農薬、水を必要とします。それは海にも影響してくると思います。中国の海の汚染が問題になり、日本の近海に魚達が帰ってくる。考えなければならない問題はここにもありそうです。日本で経験した多くの問題とそれを解決していった技術は今世界が必要としていると考えています。

「中国製品が危ない」という記事を多く見るようになりましたが、故意にではなく、知識の無さからくる部分も大いにあると思います。非難するだけでなく、地球を一つの国として考える時代が来ていると思います。技術の供与、教育の推進などできるものは何かを真剣に考えて欲しいと思っています。利益はお互いにあるべきと思います。

【過去の経験から】

中国からの輸入食品に危害物質が混入したり、認可されていない物質が添加されていたりしているなどのニュースがリアルタイムに報道されています。しかし、こうした問題は中国だけでの問題ではなく、輸入国である日本側でも深刻に考え対応すべき問題でもあると思います。

 日本でも食に関する大きな問題が経済発展の途上で発生し、多くの犠牲者があったことは食に携わるものは良く勉強し、学んでおく必要があります。

■粉ミルクヒ素混入食中毒事件
ライス油PCB混入食中毒事件
水俣病の原因となった魚介類への有機水銀蓄積事件

 この事件は多くの犠牲者と補償問題、その後の治療等解決に長い時間をかけて裁判がされました。

 こうした過去の経験が輸入国側から生産国に技術として指導されれば食の安全も一つ大きく前に進めると思います。世界的にもこの日本の経験とこれを解決してきた技術は今としも重要な技術として世界から必要とされていると考えています。

 周囲を海に囲まれた特有の地形を持つ日本は、古くから魚介類を重要な蛋白源として利用してきました。魚介類は、その収穫が限定されている、鮮度落ちが早い、腐敗しやすく保存が利きにくいものでした。しかし、先人達の知恵でその保存性が考えられ、そして今日では最も優れた流通体制が確立してきました。世界のどこからでも輸入できる技術はその多くが日本の技術として確立されています。衛生的で、鮮度落ちせず、保存性を確保する技術の確立です。

食品は生産から加工流通、そして食卓へ。食品生産は身近な食材を利用することから始まったと思います。しかし、今日地球のどこから食材が運ばれ、どこで加工されたのかも分からなくなってきているものが多くなり始めました。日本では技術の開発は教育とともに発展してきました。教育を受けた人たちにより、生産、加工、流通、そして消費が出来る形態が確立しています。しかし、生産と、加工が他国に移されれば当然その国の事情があります。いろんな問題が当然発生します。そこで正しい教育が必要になると思います。

以上の情勢を考慮すると安全で安心出来る食品の開発は安全で安心出来るシステムを構築することにあります。私達はそのモデルを北海道標津町宮城県気仙沼市で構築しようと取り組んでいます。

安全で安心出来る食品作りは衛生的な工場で加工されることも大切ですが、生産の場所をどの様な形で継続的に確保できるか、そこには生産者の生活の確保後継者の希望ある未来があることも大切と思っています。生産の場所、市場、加工場、輸送・流通という一つの流れに必要な資材の安全性確保、従事者の教育・技術の向上が必要となります。これらは地域に根ざすものです。安全な田畑、海を確保することの大切さがここにはあります。

 こうした食の事情を考えると安全安心出来る食品の確保が経済復活の最も大きな力の一つとなるようにも思います。地域活性をいかにして復活させていくか、これは今日の日本での大きな経済問題にもなっています。

【これから研究をすすめていく若い学生さんたちにむけて】

研究においても一点を見つめることなく、まずどうしたいのかを目的として設定します。それに向かう道をいろいろと検討し、検討し続けます。議論を大いにしてください。

決まったら、協力し合って進めます。自分はその中の、どの部分を担っているのかをいつも確認してください。目的に向かったときにいろんなことが起こりますが、このときに相談できるパートナーに恵まれます。そして、目的を成し遂げたらみんなで喜べます。喜びをともに出来る人は多いほど素敵に感じられます。

 食を通して多くの喜びを私も体験することが出来ました。このことにとても感謝しています。

 若い人たちが活躍する場は食品を中心に考えても沢山有ります。大いに希望を持ち、賢明に勉強して欲しいと思います。

気仙沼港に停泊し、出漁の準備をするまぐろ延縄漁船たち。豊かな自然は、沢山の魚介類をこの三陸の海にもたらしました。今一度見直してみたいものです。


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